【決定版】中学生の暗記科目の勉強法|保護者ができる最強のサポートとは?
- takehara-r
- 7月18日
- 読了時間: 4分
更新日:8月9日

中学校では、社会・理科・英語など「暗記が中心」と思われる科目が増えてきます。でも、ただ“覚えよう”とするだけでは、なかなか記憶に残らないものです。
実は、暗記には「コツ」があり、しかも「才能」ではなく「方法」で差がつきます。
この記事では、暗記の効果を最大限に引き出すための具体的な学習法と保護者の関わり方を、最新の学習理論と実例を交えてご紹介します。
暗記はインプット3:アウトプット7が黄金比!

「覚えられない」と悩む多くの子がしているのは、「見て終わり」「読んで終わり」という勉強です。これはインプット(情報を取り込む)に偏った学習法です。
◎インプット3:アウトプット7が記憶を定着させる
記憶は「思い出す」ことで強くなります。つまり、
インプット(読む・聞く・見る)は3割、
アウトプット(書く・話す・テストする)を7割のバランスで行うのが理想。
◎具体的な学習例(英単語の場合)
単語を読む(インプット)
ノートを閉じて自分でスペルを書いてみる(アウトプット)
翌日、再び「何も見ずに書く」ことで記憶が強化される(アウトプット)
このように「自分の記憶を呼び起こす訓練=アウトプット」が、暗記の最大のポイントです。
言葉の“意味”と“背景”を理解することで記憶は強くなる

ただ「丸暗記」するよりも、「意味がわかる」ことで記憶は何倍も定着しやすくなります。ここでのポイントは、用語の定義+背景・成り立ちまで一緒に理解することです。
◎実例:「帝国」とは何か?
「帝国」とは、異なる民族が一つの支配者のもとに支配されている国。
では「民族」とは? → 共通の言語・文化・歴史を持つ人々の集まり。
つまり、帝国というのは、まったく異なる言語・文化・宗教を持つ集団が一つの国として支配されている状態なんです。
こう考えると、単なる「漢字の組み合わせ」として「帝国=大きな国」と覚えるより、
「多様な民族をひとつに束ねたから、争いや不満も起こりやすかったんだな」という理解が深まり、記憶にも残りやすくなります。
「意味が分かれば覚えられる」学習法のコツ

● 用語の“定義”をしっかりと押さえる
たとえば理科の「蒸発」と「沸騰」の違いも、「何が起きているのか」を言葉で説明できるようになると、混同しなくなります。
蒸発:液体の表面から気体になる(常温でも起こる)沸騰:液体全体から気体になる(特定の温度)
こうして、「どう違うのか」「なぜそうなるのか」といった本質的な問いかけを意識すると、理解は深まります。
その場しのぎより「繰り返し復習」が圧倒的に効く!
人は1日経つと、覚えたことの7割を忘れると言われています(エビングハウスの忘却曲線より)。
だからこそ、暗記科目は「覚える」よりも「忘れる前にもう一度思い出す」ことが重要です。
おすすめの復習スケジュール
1日後 → 3日後 → 1週間後 → テスト直前
5分でもよいので、「思い出す練習」を継続
保護者の方ができる声かけ:
「昨日やった○○、覚えてる?」
「この言葉の意味、教えてくれる?」
この“思い出すきっかけ”が、記憶の定着につながります。
覚える方法は1つじゃない!タイプ別・暗記テクニック

方法 | 特徴 | こんな子におすすめ |
音読 | 声に出すことで五感を使い記憶に残る | じっとしているのが苦手な子 |
書いて覚える | 書くことで集中力アップ | 手を動かすと落ち着く子 |
語呂合わせ | 楽しみながら暗記できる | イメージが得意な子 |
絵や図にする | 複雑な内容も整理しやすい | 空間認識に強い子 |
保護者ができる実践サポート

● 小テストを作ってあげる
「5問だけテストするよ」と言って、寝る前に確認するだけでも◎。“思い出す機会”を与えることが最大の支援です。
● 子どもの説明を聞くだけでもOK
「今日の社会で新しく覚えた言葉は?」「その言葉の意味は?」と聞くだけで、子どもはアウトプットができます。
まとめ:暗記は、「思い出す練習」と「意味理解」で定着する!

覚えられないのは、「頭が悪い」からではありません。方法と習慣を変えれば、誰でも確実に覚えられるようになります。
特に、以下の3点は必ず意識してください:
インプット3:アウトプット7の黄金比
言葉の意味・成り立ち・背景を理解すること
復習のタイミングを意識して繰り返すこと
暗記は「知識の積み重ね」であり、その一つ一つが“考える力”の土台になります。
保護者の皆様が、毎日少しだけ「聞く・見る・関わる」ことが、お子様の未来を支える力となります。





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